
身近な植物63種の香りと、それがヒトの心身にもたらす働きを、エビデンスを交えて解きほぐした一冊。表紙は白地を背景に、薔薇を手にした横顔の女性、ラッパを吹く小天使、馬上の騎士などを黒一色のリノカット風シルエットで配し、中世の木版挿絵を思わせる図像が並ぶ。和文タイトルは縦組みで余白を効かせ、下段には淡いピンクの帯が敷かれて薔薇の一輪と呼応する。科学の書でありながら、香りが古くから人の暮らしと物語に寄り添ってきた歴史を、装丁そのものが静かに語りかけてくる。
著Montgomery、Ben、浜本、マヤ
装丁尾崎行欧デザイン事務所
装画nakaban
山と溪谷社 / 2021年
文学・評論