
池澤夏樹、よしもとばなな、角田光代、川上未映子ら十数名の作家が、朝・夕暮れ・午後十一時という日々の節目に綴った短いエッセイを集めたアンソロジー。上半分には淡い水色とピンクの空、黄色い丘、犬を連れて立つ人と、街を見下ろす後ろ姿の女性が、平面的でやわらかな筆致のイラストで描かれる。下半分は余白を大きく取った白地に、ひらがなのタイトルと作家名が縦組みで静かに並ぶ。空気の透けるような配色と整然とした文字組みが、ひとときの呼吸そのものを紙面に置いている。
著菅付雅信
装丁グルーヴィジョンズ
平凡社 / 2022年
人文・思想