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この雨が上がる頃
文学・評論

この雨が上がる頃

大門剛明

静かに降りしきる雨のなかで、ふと立ち止まる人々の心の機微を描いた連作短篇。重なり合う痛みや迷いが、やがてやむ雨のように移ろっていく物語を予感させる。深い藍に滲んだ背景に、上から見下ろした傘の円形がいくつも浮かぶ。赤、黄、白、青と色とりどりの傘は雨粒のように散らばり、画面下にはうつむく人影がひとつ。手描きの絵の具のかすれが水面の揺らぎを思わせ、白抜きの明朝タイトルが静かに置かれる。降る雨の景色のなかに、人の気配がぽつりと灯る一冊。

About

出版社
光文社
出版年
2013
ジャンル
文学・評論

Credits

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