
タイトルが大きな問いを掲げる。私たちはどこから来て、どこへ行くのか——人間の起点と行方をめぐる思索の書である。表紙にはその問いを最初に投げかけたとされる絵画が全面に据えられ、深い青緑の楽園に両手を掲げた青い神像が立ち、足元には果実を口にする者、うつむく者、寄り添う者たちが点在する。白い明朝が縦に流れ、絵の問いと書物の問いを静かに重ねていく。原典のイメージを引き受け、視線を遠い熱帯の闇へと誘う装い。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論