一覧に戻る文学・評論狐小僧、江戸を守る柿本みづほ狐の面をかぶった少年が江戸の町を守る——というタイトルの一場面を、表紙はそのまま絵にしてみせる。薄紫に暮れていく空の下、ひしめく瓦屋根の上を、縄を握った黒装束がふわりと跳び、その肩のあたりを一羽の烏が滑空する。横にずらされた白い狐面と朱の紐、流れる前髪だけが薄闇に白く浮かぶ。縦に伸びる明朝のタイトルが画面の重心を整え、夜気の冷たさと身体のしなやかさが同時に閉じ込められている。About出版社角川春樹事務所出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁アルビレオ装画名司生Amazonで見る