一覧に戻る文学・評論斗棋矢野隆将棋を巡る対峙を描いた時代小説。朱色の画面いっぱいに、上方から刀を抜きかける武士の脚と、視線の先で駒を抱えるように屈み込む小柄な男が大胆な俯瞰で対置される。金将・銀将・角行——板の間に散らばる駒が、対局と斬撃の境を曖昧にする。フラットな塗りと省かれた線が劇画の熱を抑え、盤上の一手に賭けられた命の重さを静かな緊迫として閉じ込めた一冊。About出版社集英社出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高橋健二(テラエンジン)装画おおさわゆうAmazonで見る