
女優として、また俳人としても親しまれてきたふたりが、芭蕉の「奥の細道」をなぞるように旅と俳句と人生を語り合う対話集。深い藍の夜空に黄色い月が浮かび、波打つ海辺で湯浴みする女性と、横たわってくつろぐもうひとりの女性が手描きのタッチで描かれる。題字は白抜きの手書き文字で縦に流れ、帯のオレンジの丸と素朴な線描が画面にあたたかな余白を生む。気の置けない友人同士の旅路の軽やかさが、そのまま装画と書のリズムに重ねられている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論