
時代とともに生まれては消えていく「ことば」を手がかりに、流行語や死語、ポリコレ時代の禁句などから現代日本の空気を読み解く言語論的エッセイ。白い余白を大きくとった表紙には、淡い水色一色で描かれたセーラー服姿の少女の線画が置かれ、その周囲に「映え」「ハラスメント」「わかりみ」「婚活」といった生きた言葉が縦組みで点在する。本文に染み込む薄墨色の手描き文字と、軽やかなイラストの透明感が、移ろう言葉のはかなさをそのまま装いに重ねている。

著ミラン・クンデラ、西永良成
装丁田中久子
装画横山雄
集英社 / 2024年
文学・評論