一覧に戻る文学・評論ほんとうの自分ミラン・クンデラ+西永良成私は誰か」という根源的な問いを、ある男女の関係のもつれを通して描くクンデラの長編。匿名の恋文が引き起こす認識のずれが、自己の輪郭を静かに溶かしていく。表紙は鮮烈な朱赤の地に、椅子にかける人物の後ろ姿が細い黒の線描で浮かび上がり、身体を縦に貫くように白い一筋が走る。輪郭だけで成り立つ図像が、表題の「ほんとう」という不確かな核を、赤い余白のなかに宙づりにしている。About出版社集英社出版年2024年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁田中久子(アンサンブル)装画横山雄(BOOTLEG)Amazonで見る