一覧に戻る文学・評論我が産声を聞きに白石一文自身の産声を聞きに行く——表題が指し示す原点回帰の物語を、装丁は穏やかな寓意で受けとめる。くすんだカーキの地に、ローズマリーや若草の茂みを背にして佇む一匹の茶白の猫を水彩のような筆致で描き、足元には淡い影が静かに広がる。縦組みの題字はやわらかな生成り色。野の只中で背筋を伸ばす小さな生きものの姿が、自らの輪郭を確かめ直そうとする主題にそっと重なる。About出版社講談社出版年2024年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁田中久子(アンサンブル)装画中島梨絵Amazonで見る