一覧に戻る文学・評論七月に流れる花恩田陸ひと夏のあいだに少女たちの身に起きる出来事を、幻想と日常の境目で描いた作品。文庫カバーの中央には、青い瞳でこちらを見つめる少女が水彩のにじみで繊細に描かれ、髪や首もとには花や葉、小鳥がからまり、裾は群青の波しぶきへと溶けていく。生成りの地に明朝体のタイトルが縦に大きく置かれ、絵の余白を保ったまま静かに息づく構成。少女と自然が一体化した装画と、抑えた書体の佇まいが、夏の記憶のあわい手触りをそのまま閉じ込めている。About出版社講談社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画入江明日香Amazonで見る