一覧に戻る文学・評論坊っちゃんのそれから芳川泰久夏目漱石『坊っちゃん』のその後を描く長編小説。明治の青年教師が松山を離れた先に何を見たのか、原作の余白へ筆を伸ばす評論家の文学的冒険である。生成りの地に淡い線描で、鞄を提げ袴姿で立つ青年と、その背後に重なるもう一人の男の横顔が配される。雲や山並みは輪郭だけで描かれ、抜けるような青の手書き風タイトルが余白を縦に貫く。線の少なさが、原作から「それから」へと踏み出す静かな足取りを浮かび上がらせる。About出版社河出書房新社出版年2016年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁高柳雅人(角川書店装丁室)装画森泉岳土Amazonで見る