一覧に戻る文学・評論三度目の恋川上弘美千年の時を超えて人を恋い、惑う心の深淵をのぞく恋愛小説。淡い水色を背景に、白い大ぶりの花がほどけるように開き、その花芯にひとりの小さな人物がちょこんと腰かけている。繊細な濃淡で描かれた花弁の襞、抑えた灰青のタイトル文字、下半分を覆う水色の帯に縦組みで散らされた断片的な詩句が、夢と現の境を漂うような余白を生む。咲きほころぶ花のなかに眠る微小な存在の対比が、時を越えて巡る恋のスケールを静かに引き受けている。About出版社中央公論新社出版年2020年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁田中久子(アンサンブル)装画junaidaAmazonで見る