
竹取物語と伊勢物語をBL古典として現代語訳で読み直すシリーズの第一巻。身分や時の流れに翻弄されながらも愛し合うことをやめない男たちの物語が、千年を超えて立ち上がる。表紙には烏帽子をかぶった青年の上半身を水彩で描いた装画が大きく据えられ、目元の朱と緑の狩衣が淡い余白に映える。背景には文様の格子が薄く重なり、縦組みのタイトルと欧文の小さな英訳が静かに添えられる。古典の艶やかさを、現代の繊細な筆致で迎え入れる一冊。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論