
Amazonで見つけた「変なもの」を題材に綴られたエッセイ集。日々の買い物のなかに紛れ込む奇妙な品々への眼差しが、作家ならではの感性で掬い上げられている。表紙は生成りの地に、人物・建物・鳥籠・額縁・靴・椅子といった小さなモチーフ群を線画で繊細に描き込み、額縁状に配したコラージュ。中央にはアーチ型のくすんだ青緑の面を据え、タイトルと著者名のみを静かに置く。雑多な品の連なりを装飾的な囲みへと昇華させた構図が、ささやかな偏愛を蒐集する本書のたたずまいに重なる。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論