一覧に戻る文学・評論御松茸騒動題は松茸をめぐる騒動を示唆し、江戸期を舞台にした物語であることを古典籍を思わせる題字が告げる。表紙は生成りの余白を大きく取り、中央やや右に一本の松茸、その左下に小ぶりの緑の柑橘を慎ましく置く。木版で摺り起こしたような筆致で、笠の艶、軸のささくれ立った繊維、柑橘の皮の凹凸までが丹念に刻まれ、ふっと香りが立ちのぼる気配がある。題字は黒い罫で囲んで縦に組まれ、博物図譜のような静けさのなか、本文への入口をひそやかに開く一冊。About出版社彦坂木版工房出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画彦坂木版工房