一覧に戻る文学・評論覇道の槍天野純希戦国の世を生き抜いた武将を主軸に据えた歴史小説。鮮烈な朱の甲冑をまとい、白髪を風になびかせて長槍を握る人物が、深い藍の闇から立ち上がるように描かれる。赤と青のコントラストが画面を二分し、隈取りのように顔を染める朱と、毛羽立った筆致の鎧の質感が、戦塵と狂気の気配を濃く漂わせる。題字は墨書を思わせる勢いある白抜きで右側に大きく据えられ、絵の緊張と拮抗する。覇を志した者の業と孤独を、画面全体の張りつめた静けさが受けとめている。About出版社角川春樹事務所出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁遠藤拓人装画遠藤拓人Amazonで見る