一覧に戻る文学・評論この世界で君に逢いたい藤岡陽子誰かと出会い、誰かを失い、それでも生きていく人々の時間を描く一冊。緑陰の階段道の先に、白い装いの人影と一匹の犬が並んで佇み、その奥には海と空がひらける。油彩めいた筆致が木漏れ日と葉ずれを柔らかくとらえ、夏の光が画面いっぱいに満ちている。タイトルは縦長の六角形の白い窓に明朝体で控えめに収められ、絵の余白を妨げない。逢いたい人のもとへ向かう一歩の質感が、一枚の風景にそっと封じ込められている。About出版社光文社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画田雜芳一Amazonで見る