一覧に戻る文学・評論僕の耳に響く君の小説安倍雄太郎耳を澄ますように物語の声を聴き取る、誰かの小説と寄り添う日々を描いた青春小説。窓辺のカウンター席に並んで腰掛ける制服姿の二人、足元に寄り添う白い猫、吊り下げられた電球の温かい灯り――室内は飴色の光に包まれ、窓の外には雨に煙る夜景が淡い藤色で広がる。タイトルは縦組みの細い明朝でやわらかな水色に置かれ、店内の橙とのコントラストが静かに澄んで響く。物語と装画が同じ温度で耳に届く、しんとした夜の一冊。About出版社小学館出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木勉(BELL’S GRAPHICS)装画げみ(Karon)Amazonで見る