
四ツ谷の小さな食堂「めぐみ食堂」を舞台に、女将や常連客の人間模様と縁結びを描く人気シリーズの第四巻。ひとりの男性をめぐる四人の女性たちの恋の行方に、占い師でもある女将が巻き込まれていく群像劇。カバーは温かな灯のともる店内を背景に、料理を運ぶ女将と語らう客たちを柔らかなタッチのイラストで描き、白く大きく抜かれた明朝体の表題四文字が前面に重なる。文字と絵の前後関係が舞台の額縁のように働き、賑やかな食卓のさざめきを誌面から立ち上らせている。
著野中ともそ
装丁大岡喜直
装画シマ+シンヤ
光文社 / 2023年
文学・評論