
スマートフォンを介して立ち上がる短編ホラーを、チャット形式で読ませる児童向け怪談集。シリーズ累計27万部に達する人気作の一冊で、画面の向こう側から忍び寄る恐怖を手のひらサイズで体験させる。表紙は蛍光グリーンを地に敷き、黒く乱れ絡む配線のような線を背景に走らせる。中央には黄色いレインコートを着た少女が透明傘の下でスマホを覗き込み、その姿の前面に和文タイトルが大胆に重ねられる。明度差の強い配色と図像をあえて隠す文字配置が、画面の光に吸い込まれる手前の不穏な気配を視覚化している。

著蒼月海里
装丁太田規介
装画秋赤音
PHP研究所 / 2023年
文学・評論