
ある大学の「ヘンな建物研究会」を舞台にした物語。風変わりな建築に魅入られた学生たちの活動を、青空と水彩のタッチで瑞々しく切り取る。表紙には四人の部員と背後の不思議な建物群が描かれ、カメラを構える者、メガネ越しに見上げる者、それぞれの視線が建築のほうへと向かっていく。書名の文字は青い縁取りと薄黄の面で組まれ、設計図を思わせる線や寸法表記をまとう。物語の中心にある「ヘンな建物」を、タイトルそのものの造形に重ねた意匠である。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論