
読者から寄せられた人生の悩みに、哲学者が一対一で応える相談集。恋愛や仕事、家族や老いといった具体的な問いを、思考の道具としての哲学で解きほぐしていく一冊である。表紙は白地に、片手を上げて語りかける男性の半身像を鮮やかな青一色のドローイングで配し、線の濃淡と塗り残しが生む手描きの呼吸をそのまま見せる。タイトルと著者名は白抜きで人物の胸元に重ね、図像と文字を一体化させた。軽やかな線描の青が、難解になりがちな主題への入り口をやわらかく開いている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論