
巨大すぎる父親の重圧、不在の父を求め続ける心、父親を憎みながら縛られ続ける子——長年親子関係を見つめてきた精神科医が、人を知らぬ間に支配する「父」という存在の輪郭を解きほぐす一冊。表紙は明るい水色の地に、母と子らしき細い線描きの人物を置き、その背後にひとまわり大きな父らしき像を半透明に重ねる。白抜きのタイトルが家族の中央をまたぐように据えられ、見えているのに掴めない父の存在感を、淡い色面と重なりだけで言い当てている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論