一覧に戻る文学・評論アールダーの方舟伝承の方舟が眠るとされる山の名を冠した長編。荒れ狂う波を切り裂いて進む船体と、暗雲の合間に翼を広げる鳥影が、神話と災厄の予感を画面いっぱいに立ち上らせる。赤を帯びた船と紫がかった雲、白く砕ける波頭の対比は油彩のような濃密な筆致で描かれ、その上に縦組みの白い明朝が静かに切り込む。タイトル文字の鋭さが、絵の渦に呑まれそうな船をかろうじて画面に繋ぎ止めている。About出版社jyari出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画jyari