一覧に戻る文学・評論水仙の夢:竜宮ホテル村山早紀海辺の宿に集う人々と、不思議な縁を描く連作シリーズの一篇。少女と猫、そして水仙の野に降り注ぐ淡い光が、現実と夢の境にあるホテルの気配を立ち上らせる。装画は水彩のにじみを生かし、青いショールの透ける布地、頭にのる白猫、群れ咲く水仙の黄と白を繊細に重ねる。タイトルは縦組みの明朝で大きく配し、隣に細い欧文と小さな肉球の印を添えて、和の文脈に少しのファンタジーをすべり込ませる。物語の輪郭をやわらかな絵筆でなぞるような一冊。About出版社徳間書店出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画遠田志帆(JUN KIDOKORO DESIGN)Amazonで見る