一覧に戻る文学・評論星やどりの声セーラー服の二人が、曇天の海辺を並んで歩いていく。足元には朱色の自転車が横たわり、波打ち際に遠い影がにじむ。誰かと過ごした時間と、その声の記憶を抱えるように歩を進める一篇。表紙は淡い水色とグレーを基調にした水彩タッチのイラストレーションで、空に溶け込む明るい青の縦組みタイトルが画面左に配される。淡い色面のなかで朱色の自転車だけが体温を残し、聞き取るように静かに開きたくなる一冊。About出版社KADOKAWA出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画加藤健介