一覧に戻る文学・評論ないたカラス縁側に腰を下ろした二人と、足元の草地を歩む二羽の烏。江戸の景色めいた一場面を切り取った、人と鳥の交わりをめぐる物語と読める。表紙は水彩で描かれ、白い空と若葉の緑、衣の黄と藍が淡くにじみ合い、湿度を含んだ筆致が画面に呼吸を通す。縦組みの題字は墨の太細を効かせ、絵面を遮らずに余白へ落ちる。静かな景色と書体の間合いが、題のひと言に長い余韻を残している。About出版社中島梨絵出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画中島梨絵