一覧に戻る文学・評論黒猫王子の喫茶店 猫も歩けば誘拐される高橋由太着流しの青年と、黒猫を抱いた若い女性が夜の街を寄り添って歩く。喫茶店を舞台に猫が導く事件を追う、軽やかな読み口のミステリ。星の散る紺色の空に櫓のシルエットが立ち、石畳は街灯のオレンジへ染まる。冷たい夜と温かな光の対比が奥行きを生み、人物のやわらかな描線がそこへ溶ける。太い明朝のタイトルは堂々と置きつつ、助詞「の」だけをミントグリーンの円で抜くひと工夫が、物語の遊び心を表紙の端に灯している。About出版社KADOKAWA出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁須田杏菜装画げみ(Karon)Amazonで見る