一覧に戻る文学・評論ホープは突然現れるNorthClaire+雨海弘美人々の記憶から消えてしまう少女が、世界を渡り歩く物語。存在の証を求める孤独な逃亡譚を、表紙は奇妙な静物画として差し出す。首から上に咲く花束、赤い林檎に突き立つナイフ、ヒョウ柄、着信を告げるスマートフォン、指先につまんだダイヤ──顔のない女の周囲に、欲望と暴力と接続の記号が浮遊する。赤い筆致のタイトルだけが強く熱を帯び、淡い余白へ滲んでいく。匿名性と過剰な記号、その不協和が、物語の核心をそのまま絵にしている。About出版社KADOKAWA出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大原由衣装画榎本マリコAmazonで見る