
暴走族、デコトラ、特攻服、キャバクラ、祭礼装飾——日本の「ヤンキー的なるもの」を、現場の手仕事と表現の集積として読み解く論集。上半分は白地にゴシック体のタイトルを端正に組み、下半分は飾り立てた車両や派手な衣装、極彩色の看板コラージュを蛍光イエローの地に敷き詰めて、対比そのものを設計に使う。中央を斜めに走る筆文字は版ズレを思わせるシアン・マゼンタの分解で重ね、過剰さをデザインで御している。アカデミックな枠組みと過剰装飾の世界、その距離を一冊の表紙の上で同居させてみせる構成だ。
著ジョージナ・クリーグ
装丁名久井直子
装画fancomi
フィルムアート社 / 2020年
ノンフィクション