
永遠の命を求めて遺伝子操作やiPS細胞、臓器培養、脳のデータ化といった先端科学の現場を巡り、幼い娘との対話を織り込みながら不死の可能性と倫理を問うサイエンス・ノンフィクション。カバーは古びた金色の宇宙ヘルメットをかぶる人物と、その周りを軽やかに飛ぶ数羽の小鳥をセピア基調で配し、白い明朝の縦組みタイトルが画面中央を貫く。重厚な装備と生きものの儚さが同居する構図が、生身の限界を超えようとする企てとそれを見つめる眼差しを静かに重ね合わせている。

著済東鉄腸
装丁木庭貴信+青木春香
装画横山裕一
左右社 / 2023年
ノンフィクション