
ナイジェリアを舞台に、抑圧的な家庭で育つ少女の目覚めを描いた長編小説。世界28言語で翻訳された、著者26歳のデビュー作。深い緑を背景に、三つ編みの少女が紫のハイビスカスをそっと顔に寄せるイラストレーションが画面を満たし、頭上には熟れたカシューの実、足元には黄色の花が控えめに添えられる。タイトルは縦組みの白で右に大きく置かれ、植物の生い茂る画面のなかで人物の静かな佇まいを際立たせる。葉叢に守られた一輪の紫が、自由を求める少女のまなざしと静かに呼応している。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論