一覧に戻る文学・評論東京湾の向こうにある世界は、すべて造り物だと思う中西鼎文化祭の朝に部室で死んだ彼女が、五年後ふたたび現れる——大人になれなかった少女と、なってしまった僕の、青春の物語。背景には洋楽バンドのフライヤーが幾重にも貼り重ねられ、その前にセーラー服姿でベースを抱えた少女が描かれる。タイトルはマスキングテープ状の白い帯に断ち切られて並び、黄色い手書きの「phony」が斜めに走る。コラージュの粗さと十代の不器用さが、そのまま装丁の手触りに移し替えられている。About出版社新潮社出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画雪下まゆAmazonで見る