
大量投獄や人種間の不平等、抑止効果という幻想——アメリカの刑務所システムに疑問を抱いた著者が、アフリカからアジア、南米、ヨーロッパまで世界9か国を訪ね歩いたルポルタージュ。淡いグレーの表紙には、立方体を組み合わせた白い構造物が静かに置かれ、見る角度によって「囚」の字や独房の連なりにも読める。黒の明朝で組まれたタイトルと、帯に赤く灯る一行「何かがひどく間違っている」が、抑制された画面に問いの熱を残している。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論