一覧に戻る文学・評論死者は空中を歩く〈新装版〉不思議な題名が誘うのは、夜の塔と空を歩く者をめぐる物語。蔦に覆われた石造りの円塔、その傍らで宙に浮かぶ小さな人影、左上には薄雲を抜けて昇る月——表紙はそんな幻想的な一場面を、深い緑と黄土色、群青の夜空で描き出している。手描きの絵筆を思わせる柔らかな輪郭、白抜きの太い和文タイトル、縦組みの朱色の文字が、絵の静けさを引き締める。死と浮遊という主題が、童話めいた質感によって不穏さよりも懐かしさへ反転する一冊。About出版社next door design出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画龍神貴之