推しのために料理を研究する女子高生たちを描いた、集英社オレンジ文庫の青春小説。表紙には、ピンクストライプのエプロンに身を包み、箸を手に祈るようなポーズで涙ぐむ少女が手描きタッチで中央に配されている。周囲にはカレー、卵トースト、クッキー、うどんといった食べものが筆致やわらかく散りばめられ、それぞれに小さな英字メモが添えられた研究ノート風の構成。墨書きのような骨太な題字が、ふんわりした水彩の世界に芯を与えている。推しを想う一途な熱量と、台所のささやかな試行錯誤を、絵と文字の対比でそのまま一冊に閉じ込めた装丁。