
ひとよ
舞台の戯曲をもとにした小説版「ひとよ」。ある雨の夜に起きた家族の事件と、十五年後の再会を描いた一夜の物語である。表紙には、街灯がぼんやりと滲む深い夜の道路と、ぽつんと停まる一台のタクシーが油彩の筆致で描かれる。手前の草むらやガードレールは粗いタッチで沈み、奥の闇と光だけが浮かび上がる。タイトル「ひとよ」の白い手書き文字と、控えめに添えられた“one night”の細い欧文が、絵の湿度をそのまま受け止める。降りやまない夜気と、家族という閉じた光の構図が、一冊のなかで静かに重なる。
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Credits
- 装画
- agoera(welle design)

















