一覧に戻る文学・評論サンタクロースの嘆きクリスマスにまつわる物語を集めたとおぼしき、文庫の一冊。表題が掲げる「嘆き」の語が、聖夜の華やぎとは異なる陰影を予感させる。鮮やかな朱赤を地に、俯瞰で描かれた寝そべる少女と座り込む少年。周囲には熊のぬいぐるみ、アヒル、シャベル、積み木が散らばり、子供部屋の床を見下ろしたような構図をなす。手描き風の黄色いタイトルが赤と補色を成し、無垢な遊びの情景にどこか不穏な余韻を残す。明るい色彩の裏側から、子供の世界に潜む小さな影を立ち上らせる装丁。About出版社双葉社出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画uki