一覧に戻る文学・評論まつりの夜、ぼくたちは。夏祭りの夜、四人の少年たちが過ごす一夜を描いた青春小説。淡い水彩の筆致で、提灯のオレンジと夜空の青が滲むように混ざり合い、葉群れの隙間からこぼれる光が画面全体に散らされている。手前で振り返る少年と、奥でこちらを見つめる三人の構図が、過ぎゆく時間とそこに留まる眼差しを同時に抱える。タイトルは縦組みの細い明朝で右上に静かに置かれ、にじむ夜の余白を損なわない。祭りの熱と夜気の冷たさが、一枚の紙の上で溶け合う一冊。About出版社next door design出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画吉田ヨシツギAmazonで見る