一覧に戻る文学・評論できそこないの世界でおれたちは桜井鈴茂遠く離れた友、馴染みの店の主、別れた妻、旧友の息子——緩やかに結ばれた人と人の隙間に立ちのぼる、小さな奇跡のような時間を描く小説。表紙は厚塗りの絵筆で捉えた夜の街。深い藍の空に、無数の窓灯りが暖色のうねりとなって積み上がる。白いゴシック体のタイトルが画面を大きく横切り、その下に細い欧文副題が静かに添えられる。荒れた世界に確かに点る、小さな温度をそのまま装丁に閉じ込めた一冊。About出版社双葉社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大岡喜直(next door design)装画杉山巧Amazonで見る