
リンカーンとさまよえる霊魂たち
南北戦争期、息子を亡くしたリンカーンの一夜を、墓地に集う霊魂たちの多声で描いた長篇。生者と死者の境を縫うように語りが交錯し、悲嘆とユーモアが同居する。カバーは深いオリーブグレーを地に、淡いミントグリーンで描かれた人物群——裸身の男、ドレスの女、シルクハットの紳士、小さな子ども——が墓石と十字架を背に並ぶ。タイトルは白抜きの手描き風書体で縦に流れ、奥行きの浅い舞台のような構図が霊たちの仮の佇まいを浮かばせる。彼岸と此岸が一枚に折り重なる物語の質感が、静かな色面の上に立ち上がる。
About
Credits
- 装丁
- 加藤賢策(LABORATORIES)
- 装画
- オカタオカ

















