
人気シリーズ「The cream of the notes」第9作。森博嗣が日々の思考の断片を100の短いエッセイにまとめた、軽やかでありながら鋭い随想集である。淡いピンクの枠に囲われた白い余白の中央に、青緑の髪を三つ編みにした少女のイラストが配されている。花模様のセーターに口元を埋め、大きな瞳だけがこちらをじっと見つめる構図。手描きの素朴な筆致と、ピンクと青緑の補色的な色面の対比が、内省的でありながらどこか可笑しみを帯びた本書の語り口を、そのまま絵に置き換えたかのような表紙である。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論