一覧に戻る文学・評論雨上がり月霞む夜西條奈加月明かりに照らされた橋の上を、人と牛と兎、馬、蛙、鳥たちが行き交う一夜の幻想。鳥獣戯画を思わせる軽やかな筆致の動物たちが、欄干越しに連なって物語の気配を運ぶ。背景は深い葡萄色の夜空に淡く滲む満月、足元には霞のかかった遠山が層を成し、夜気の湿り気を感じさせる。題字は青みを帯びた明朝で月の輪郭を割って大きく置かれ、人ならぬものと交わる怪異譚の、しっとりとした余韻を立ち上らせる。About出版社中央公論新社出版年2018年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画矢野恵司Amazonで見る