
聞く・話す・交渉するという、日々の人間関係をかたちづくる行為をひとつずつほどき直していくコミュニケーション論。演出家としての観察眼から、言葉を交わすことの難しさと面白さを実践的に説いていく一冊。表紙はビビッドなイエローの不定形なブロックを背景に、明朝体のタイトルと著者名を縦組みで配し、中央には背景を抜いた白い円がぽつりと浮かぶ。塗りの境界はわずかに欠けて、印刷物のような粗さをまとう。対話の場に生まれる間や余白を、色面の断ち落としと白い空隙が静かに翻訳している。
装丁寄藤文平+鈴木千佳子
寄藤文平 / 2016年