一覧に戻る文学・評論霧桜木紫乃世代の異なる女たちの姿を通して、語られないまま積もる記憶と過ぎていく時間を見つめる長篇。表紙には三人の女性が並び、中央の一人が正面を、両脇の二人は俯き気味に視線を伏せる。淡い水彩で滲む空、冷たい青灰に染まる髪、首元に光る細い鎖が、表題の一文字「霧」と静かに響き合う。中央の赤い衣だけが体温を残し、ひとつの時代を貫く女たちの輪郭をそっと浮かび上がらせる。About出版社小学館出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画合田里美Amazonで見る