
アメリカ文学を代表する作家ヴォネガットの全短篇シリーズ、その完結となる第4巻。雑誌短篇の黄金時代だった1950年代に書かれた、素朴で光り輝く28篇を収める。白地に大きく抜かれたサンセリフの英文タイトル、シアンとブラックの太い活字、巻数を示す大ぶりな「4」が紙面を縦に貫く。中央に置かれたコラージュ的な装画はピンクとターコイズの色面で構成され、硬質なタイポグラフィに小さな熱を灯す。整理された誌面に短篇集ならではのリズムを宿した一冊。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論