一覧に戻る文学・評論水鏡推理4 アノマリー松岡圭祐文部科学省の調査官が研究不正の謎に挑むシリーズ第4作。「アノマリー」=逸脱や異常を主題に、科学と人間の歪みを静かに見据える物語と思しい。表紙はイラストによる人物画で、紺のブレザーをまとう女性が銀杏の葉の舞う中に立ち、襟元には一枚の黄葉。茶系の地に縦組みの白い書名が走り、暖色と寒色のコントラストが知性の輪郭を浮かび上がらせる。こちらを見据える視線と風に流れる葉が、整然のなかに紛れる異常の存在を予感させる。About出版社講談社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画紺野真弓(coil)Amazonで見る