
私たちは塩を減らそう
向田邦子賞を受賞した短篇集。日常の感情のひだ——にやけ、たるみ、ちりちりとした痛み——を独特の体温で掬い上げる。表紙は白地に黄色い斜めストライプを大胆に走らせ、その上に手描きの黒い線画が散る。塩をふる手、舌を出す顔、円錐に積まれた塩の山、並ぶ横顔。タイトルも著者名も筆ペンのような肉筆で、印刷物の整然とは異なる手ざわりを残す。黄と黒のコントラストとゆるい筆致が、本書のヘンテコでやわらかな読後感に重なる。
About
Credits
- 装丁
- 川名潤(prigraphics)
- 装画
- 塩川いづみ

















