
国士舘で過ごした学生時代を題材に、硬派な校風のもとに集う若者たちの群像をユーモアと哀感を込めて描いた青春小説。表紙には学ラン姿の男たちが粗い筆致の油彩で折り重なるように立ち、白地に残る刷毛跡が画面に荒々しい熱を与える。その上に朱赤のゴシック体でタイトルが大判の判子のように据えられ、絵の生々しさを断ち切るかのように画面を貫く。墨色の制服と赤い活字の強いコントラストが、武骨な学び舎の空気をそのまま紙面に焼き付けている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論